クイックな変化を求めすぎれば、心身がヘトヘトになるということ
今の時代はクイック社会です。
便利といえば本当に便利。
だけど、プロセス(過程)という大事なことを忘れがちになってしまいます。
「私、今までいろんなことを試したのですが、良くなったと思ったのに結局は元に戻ってしまうんです」というご相談。
多くの方々からお聞きします。
中身を詳しく聞いてみると、それは確かにそうだろうな・・・
と思うことが度々ありました。
心や身体に急激に変化を加えるとどうなるか。
それは急激な負荷を加えるということなわけですから、無理がかかるんです。
身体やメンタルは急激な変化に対して、
「いつもと違うパターン」と捉えるわけですから、
現状維持に戻そうと努力するのです。
急激な変化を加えられるのも無理がかかるし、
現状維持に戻そうとする心身の機能も莫大なエネルギーを使うわけですから、
ヘトヘトになるのは当然だということです。
ダイエットもそうですよね。
急いで早く結果を出そうとすると、リバウンドが半端ではない。
僕自身、10年前は、自分を変えたくて変えたくて仕方がありませんでした。
エネルギーに敏感で、世の中を生きづらい自分を変えたい。
エネルギーに敏感な自分をコントロールする方法・ネガティブな自分をポジティブにする方法等・・・ありとあらゆるセミナー講座に参加しました。
自己啓発本も何百冊購入したか分かりません。
いろいろ試すと最初は、変わったかのような気がするのですが、
しばらくすると
ハイ!元通り。元通りというか心のリバウンド・・・。
「はぁ・・・情けない自分め・・・。
やはり自分は何をやってもうまくいかないんだ・・・」
と、逆に落ち込む要因になりました。
セミナーや自己啓発本等が悪いのではなく、自分に問題があったのです。
今だから言えるのですが、変化を求めすぎるが故、なんでもかんでも手を出しすぎて、変化疲れが起きていたのです。
変化のオーバーヒートとでもいいましょうか。
そして何が正しいか分からなくなってしまった。
あれからありえない数の自己啓発本を○○○オフに売りに行ったことは今でも鮮明に記憶に残っています。
今は、急激な変化を求めることを控え、
ローマは一日にして成らず
の言葉を大事に生きるようにしてからは
人生が少しずつ少しずつ変わりだしました。
何が一番大きく変わったかといえば、他人と比較する気持ちが大幅に減ったことです。
昔の自分は他人と比較してばかりで、すぐにうらやましくなったりする性分でした。
自分がこうなりたいと思ったときに行動するというのは、他人との戦いではなく、自分と闘いに一生懸命になりますから、他人の行動を気にする余裕が良い意味でなくなっていきます。
お越しくださった相談者さまからも最近メールで
「他人に振り回されなくなると人生に一生懸命になりますね。己は敵にも味方にもなる。だから他人と比較している余裕が良い意味でなくなりました。」
(ブログ掲載承諾済)
とご連絡頂きました。
変化疲れが起きていると感じた場合は、早めに休養をとってみましょう。
うさぎとかめの話のように、
地道な成長を心がけるほうが後に強力な変化をもたらすことができると思います。
それでは今日も最後までお読みくださいましてありがとうございました。